インテンシブクラスの先生の授業は、最初から目から鱗が落ちる発言の連続でした。点数をとるための解き方を教えるのではなく、読解力など地力を伸ばすための独特な授業をする先生でした。どんどん生徒をあて、答えられなかったり集中力が途切れた様子を見せる生徒には容赦ない言葉をとばし、言われた子が泣き出してしまうこともしばしばありましたが、熱意があって授業はいつも一時間くらい延長されました。ある日の授業のことです。下を向いてノートを見ていたわたしの方に向かって、先生が「寝るな、起きろ」と言ったことがありました。それまで怖くて授業以外で先生に近付いたことはありませんでしたが、授業が終わった後、誤解をとくために先生のところに行きました。自己紹介もせずいきなり「先生が寝ていると思ったのは、わたしですか?」とたずねました。