月経痛の痛みの強さもその子や精神状態などでも違ってきます。あるとき、校医をしている学校の保健室で、とてもつらそうな顔をしてベッドで休んでいる学生がいました。「いったい、どうしたの?」と尋ねると、「生理痛が、ひどくて、痛くて」と言います。「いつも、痛みはひどいの?」と、重ねて尋ねると、「いつもひどいんです。この前は、通学の途中の駅で頭がクラッとなっちゃったんで、駅員さんにかかえられて事務所へ行って、少し休んでから家に帰りました」と言います。おそらく、彼女は強い痛みをがまんしていたために脳貧血になったのだと思います。たとえば私たちも、歯が痛がったり、頭が痛いのをがまんしながら仕事をしているときなど、自然と体がこわばってきますよね。そんな状態がつづけば、全身が疲れて、脳のほうへ血液が十分に循環しなくなってしまいます。そして、どこかで全身の力がフッと抜けてしまい、軽い脳貧血の状態になることもあるのです。彼女には、月経痛のこと、脳貧血のことなどを説明し、「この次からは、無理にがまんしないで、痛み止めのお薬を飲んでみたら?」と言うと、納得した笑顔に変わっていました。