子どもを欲しがる男

2010-11-05

鈴木家は長男の私しか男がいないのだ。ところが、いろんな事情があって、私は子どもを作ることになった。三年くらい前の話である。いままでは作る気がない性交渉をしていたのに、その気になったら一発で的中。妻は妊娠した。生まれてきた子は男の子だった。私の親や親戚の叔父さんが、「跡取りができてよかった」と言ってくれた。その言葉の重みを感じたのが、息子を連れて、その墓地に行ったときだった。墓前で手を合わせた私は、こう言った。「新しい子孫を連れてきました」その瞬間に、何かすごい仕事をやってのけたような気がして、感無量になった。結婚して、子どもを作ってよかった、と思ったものだ。子どもが好きで、子どもを欲しがる男もいる。