いくつかの市販品について調査した結果では、紙オムツや紙パンツの重量の六〇〜七〇%が吸収材の紙や綿状パルプであるが、残る三〇〜四〇%の表面材や防水材は、ポリプロピレンや、ポリエチレン、ポリエステルなどのプラスチック素材と高分子吸着材や粘着テープ、その他であった。日本で一九九八年に消費された衛生用紙は、ティッシュペーパーが約五五万トン、ちり紙が約五万トン、トイレットペーパーが約八八万トン、タオル用紙が約一〇万トン、その他の衛生用紙(紙オムツや紙パンツに使用される紙を含む)が約八万トンの合計約二八六万トンである。使用した後に廃棄された紙オムツや紙パンツは、衛生的な配慮から可燃ごみとして焼却処理する市町村が多いが、数年前に山口県内の海岸近くの山林に、大量の紙オムツをまとめて投棄している事例があった。車で運搬してきて、不法に捨てたものと思われるが、個人が使用したものとしては余りに多量であったから、業務用に使われたものが不法に投棄されたと考えられる。また、沖縄県内の海浜で、紙オムツがそのまま岩陰に投棄されているのを見たことがある。紙オムツについては、素材の表示の他に、使用後の処置についても明確に記載し、みだりに投げ捨てないよう注意を促してほしいものだ。