その年齢なりに美しくしていきたい、と考えるならば、自分の年を把握しないで、ずれたおしゃれをするのは考えものだ。その年齢を上手に生きていないことになるのだから。年齢を自然に受け止めて、誇らしく丁寧に生きていきたいものだ。春になったとはいえ、風が冷たかったりするせいか、人々の服装がいろいろ。ミンクを着ている人(いくらなんでも)、ダウンジャケットの人、半袖Tシャツの男の子、コットンのスカートを着ている若い女の人、スプリングコート、まだ冬のコートの人、厚手ジャケット、ジャンパー姿。私はといえば、ツイードなどのジャケットにウールのパンツかスカート。今日はお天気がホカホカとして気持ちいいわ、というときは、薄手のスカートを組ませたりしている。渋谷の公園通りを歩きながら、素敵なおしゃれをしている人はいないかしらと、ついキョロキョロしてしまう。というのもこの原稿のためもあって気合いがはいる。観察されているな、と感じたらそれは私がもしれない。コットンパンツ(チノクロス)の上に短めの紺色ウールジャケット、タートルセーターはグレー、というごく普通の感じなのだけど、金色のコインがジャラジャラと付いたネックレスと紺ビロードのカチューシャに結んだリボンがアクセント。全体がさわやかで春を感じさせる若々しい装いが素敵だった。そうだ、私もこの春は久しぶりにチノクロスパンツをはこう。こんなふうな着こなしなら年齢を問わないし、磨きこんだ靴、ポイントを心得たアクセサリー使いなどに気をつけるとよさそう。この季節、誘われる風に春の香りを感じてついどこまでも歩いてしまう。いち早くコットンパンツや薄手のスカート、白いシャツ、コットンセーターなどを組ませて、軽やかな装い、見ているほうも嬉しくなってくる。冬服をクリーニングに出し、春の服をクロゼットに並べる。おしゃれ気分が新鮮であれこれ組み合わせを考える。うきうきするのも春のせい?