東進の衛星の授業をする時、俺はところどころ雑談を入れる。その時は収録だけだから受講生は俺の目の前にはいないが、収録カメラの向こう側にいる一万人以上の受講生があたかも俺の目の前にいるかのように俺は授業をし、ところどころ雑談を差しはさむ。代ゼミ時代は目の前に300人とか400人の生徒がいるから、教室の空気が重く感じたり、生徒の集中力がやや落ちつつあるなと思ったら雑談を入れたし、その雑談から爆笑になったりもした。だからいつも授業は活気づいたし、生徒の目も生き生きとしていた。受験生だからって笑っちゃいけないわけじゃないんだ。逆に、笑いがあった方がいいと思っている。だってさ、本当に頭のいいヤツって明るいだろ。あんまりだらだらすると逆効果だけど、喜怒哀楽があることって、何をするにもある程度は必要なんだ。逆に、そういう人間の感情とかがまったくない状況で人間はどこまで力を発揮できるのか、俺は相当疑問に思う。