19世紀から20世紀は、今日まで受け継がれている婚約指輪のオーソドックスなタイプが登場し、定着していきました。ダイヤモンドやカラーストーンなど、宝飾品として価値の高い宝石を中心にした婚約指輪の流行です。19世紀末から20世紀初頭にかけアール・ヌーヴォー、アール・デコの華やかな時代を迎えます。この流れを受け、結婚指輪も芸術的でファッショナブルなデザインが施されたものが好まれるようになりました。また、プラチナの普及、ティファニー・セッーティングをはじめとする技術革新は、エンゲージリングの中心に配される宝石類をより魅力的に引き立てる要因となっていきました。聖職者や王侯貴族だけが持つことを許された豪華な宝石を、一般の愛し合うカップルがマリッジリングに選ぶ。愛の前では平等な時代が到来したのです。